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72代挨拶 出口剛晟

いつもお世話になります。04、470スキッパーの出口剛晟です。11月に全日本インカレが開催され、僕は身内の不幸により参加が出来ませんでしたが、結果を見てもあれだけ頑張って練習していた先輩達が思うような結果を残せずに終わってしまった事にヨットの難しさを痛感しました。そして先輩たちが引退し、04が乗ることが増えたことでヨットの難しさをさらに感じています。そんな僕の今後の目標を考えたので、見てください。

1112日、13日にスキッパーとして初めて海に出ることになりました。前日は楽しみすぎてあまり眠れませんでした。12日、僕はOBである高橋さんをクルーとして470に乗ることになり、沢山のことを教えて頂きました。この2日間は前田さんを迎えての練習になり、僕も不安ながらその練習に参加しました。その練習の1つに、ラダーを使わずにセールシェイプとヒールだけで動作を行うという練習があったのですが、全くと言っていいほど上手く乗ることは出来ませんでした。最初の方はずっと船が回り続けるような状態で後半になるにつれて少しずつ慣れて、真っ直ぐ進むようになりはしました。しかしタックを返すにしても90度回るのではなく、返したらランの角度にまでいってしまう、こんな事がずっと続きました。僕はこの日、ヨットの難しさを経験して初めて知ることになりました。と、同時に先輩達があんなにも上手に走れていたり、動作を行えている事が本当にすごいと思いました。MTで高橋さんには今後の課題を教えて頂き、次の日の練習では絶対にそこを直そう!という意気込みで迎えた13日の練習。この日は、03スキッパーさんの比嘉先輩と交代をさせてもらい、03クルーさんの藤田先輩と載せて頂きました。この日の練習はマークとつくねの間を回航する練習を行ったのですが、マークとつくねの距離が短く7艇もの船が密集した状態で練習を行いました。僕もその中に入ったのですが、別のことを目を向けると目の前に船がいたり、つくねにぶつけそうになったりと藤田先輩には本当に迷惑をかけました。そしてこの日スキッパーとして初めての沈を経験しました。僕は海の中でパニックになり、藤田先輩に声をかけてもらいながらつくねに回収されました。その日はそれ以降乗ることはなく、つくねで先輩たちの動きを研究させてもらいました。


この初練習の2日間で感じたことは、470スキッパーさんである高坂先輩、比嘉先輩、河内先輩との圧倒的な差です。僕はこの先輩3人と同じく04である鵜木とインカレに向けたレギュラー争いをすることになります。しかし、この2日間乗ってみて先輩達が船を上手く動かして、前田さんの練習でも学んだことをすぐに習得しほかの練習でも意識が別のところにあるのにも関わらず行えているということが本当にすごいと感じました。この先輩達からレギュラーを取れるのか、この先輩達より上手く乗れることが出来るのか。日曜の夜1人で悩む時間がありました。そして僕はあるひとつの結論にたどり着きました。それは、こんなにも上手な先輩がいるなら色んなことを聞いて技術を学び、実践に役立て、さらに自分でも気付くこともちゃんと学んでいくことで、少しでも先輩達に近づいていけるのではないか。今は乗って2日目だからできないのは仕方がない、と言っていただく事が何度かあったのですが、やはりそう言われてしまうことが悔しいという感情もありました。そして僕は目標ができました。この72代ヨット部でレギュラーを勝ち取るのは難しいかもしれないけれど、それでも先輩たちとの練習に必死に喰らいつきながら、色んな技術を学んでいき、先輩達と同じラインにたてるようにする。これが僕の今年の目標です。一日一日を大事に生きながら、この目標を噛み締め、一日でも早く先輩達と同じ目線になれるよう努力していきます。


ご清聴ありがとうございました


広島大学体育会ヨット部

観音マリーナ

広島県広島市西区観音新町4丁目2374-86