72代スナイプチーフ挨拶　　西側慎一朗

新幹部挨拶

お世話になっております。

令和2年度入学スナイプの西側慎一朗です。

７２代ではスナイプチーフと副将を務めます。　

どうぞよろしくお願いします。

　先日行われた全日本インカレでは、31623でチーフの竹中さんと乗りましたが、目標としていた結果には届かず、また期待される順位も取れず、とても悔しい思いをしました。この一年やってきた取り組みと意識のレベルの低さが結果として現れ、レース中にそれに気付いてもどうしようもありませんでした。この一年はあの悔しさを絶対に忘れず努力を重ねていきたいと思います。　

　この一年を振り返ると、私は身の回りの誰かを尊敬したり、崇拝したり指針にすることは弱さや思考力の放棄に繋がると考えていました。そのため30さんや01さんの真似は絶対にしたくなくて、その逆か少し違うことをしようといつも考え、常に批判的な立場を取ってきました。また失礼極まりない言い方ですが勝つことができなかった先輩、ここではインカレ総合10位を達成出来なかった30さんと01さんというのはつい最近まで勝負に負けたと思っていました。ですがどうして今回のインカレで負けたのか結果を残せなかったのかを繰り返し考える中で、負けたことに意味があるのではないかと思うようになりました。負けて死んでいなくなる、ゼロポイントに戻るということではなく、たとえその代は負けても後輩である私たちが残ります。そしてその勝ちたかった思いと技術を引き継いで次のインカレに向けて必死に努力します。幹部になって思うのは、シンプルなところで、レースで勝ちたい、部活を良いものにしたい、その二つです。今までの幹部もきっとそうだったでしょう。そうして目標を立てて努力することを72代にも渡り、続けてきたのはそれだけで大変なことのように思えます。その襷を今受け取ったのを自覚しています。

　この一年はヨット部に、31623という広大の一番艇クルー、そして渉外という役割を与えてもらうことで、今までの自分じゃ出来なかったようなことがいくつも出来ました。その与えられた役割を果たすために、とは言ってもなることはできなかったですが、一番艇に見合う結果を残すことのできるクルーになろうとか段取りを丁寧にして遠征をスムーズにやろうとか。今までの自分が気にもしたことのなかったことを必死になってやりました。

　

　もっと前まで振り返るとヨットに乗ったことない素人のときから乗せてもらった小坂さん上田さん、そしてクルーワークを指導してくれたのぞみさん神下さん、またこの一年たくさん一緒に乗ってレースに出てくれた彩人さん八重樫さん、他にもたくさんの人に一緒に乗ってもらったり、教えてもらったりしてこの2年間を過ごすことができました。そしてこの夏は全日本インカレ個人戦団体戦で2回のシングルを取ることが出来たり、トロフィーや賞状をもらったりと、自分には恵まれすぎたものになりました。大学からヨットを始めた自分が先輩方や教えてくださる方々のおかげでたくさんの良い景色を見ることが出来ました。これまでヨット部にたくさんのものを与えてもらいました。これからは自分が与える番です。周りの人に多くを与えられる人間になりたいと思います。

そういった71代の振り返りをふまえて、72代で大事にしたいのは次の二つです。

ひとつ目は「誰からも学ぶ」です。先ほども述べたように、私は誰かを指針にすることは弱さに繋がると考え、ミーティングも先輩の感想や自己満足と決め付けて聞き流していました。それではだめでした。どんな話や出来事にも学べることはあり、それは先輩や後輩にかかわらず全てにおけることです。謙虚に素直に話を聞きたいと思います。難しいときは少し時間をあけてやっていくつもりです。

二つ目はマネジメントです。チームで目標を達成するにあって、一番大事なことは全員が同じ方向を向くことだと考えます。チーム内には様々な人間がいて、取り組み方も人それぞれです。その中でクラスリーダーである私は繰り返し全日本インカレクラス10位を掲げ、そこに至るロードマップを示し続けなければなりません。チーム全員が同じ方向さえ向いていれば、ぶつかり合うこともありません。そのことを忘れずにチームをまとめてまいります。

プレーヤーとしては今年が最後の年になります。頭がちぎれるくらい考えて勝ちにこだわり、勝ちに値する選手になりたいと思います。具体的なレースでの目標については今後のブログに筆を譲ります。

最後に引退される01さんへ

先輩方とは衝突するばかりで、上手くいっているときなどほとんどない一年でした。

可愛い後輩にもなれませんでしたが、01さんの後輩でよかったと思います。皆さん4年間お疲れ様でした。

広大ヨット部にかかわる全ての皆様、もう一年どうぞよろしくお願いします。

西側慎一朗