· 

第71代引退挨拶⑧山本莉久

お世話になっております。元スナイプスキッパーの山本です。71代では副将を務めさせていただきました。

 

先ず初めに、この一年間、広島大学71代ヨット部を応援・ご支援していただきましたすべての関係者の方々に心より感謝申し上げます。皆様の多大なご協力により全日本インカレまでの一年間活動することができました。本当にありがとうございました。

 

とうとう自分にも引退ブログを綴る時がきてしまったのかと思うと、やはり4年間はあっという間ですね。

どんなことを書き連ねようかとどれだけ考えてもうまく思いがまとまらなかったので、4年間を通してヨットに、そして部に対して感じたことや素直な思いを残そうと思います。拙い文章になるとは思いますが、ぜひ最後まで読んでいただけると幸いです。

 

 

大学入学時は、大学生だからこそ取り組めるような何かがしたいと思っていました。そこで出会ったのがヨットというスポーツです。最初は単なる好奇心ですね。でもそれ以上にこの部活の活気のある印象と先輩方の和気藹藹とした雰囲気が、自分がこの部活に入ることを納得させてくれました。ヨットそのものの面白さもそうですし、海との距離間や風を体全体で感じて、最高のスポーツと出会えたなと今でも思います。

 

最初の二年間はとにかく動作を覚えて繰り返し海上練習で動きを再現して先輩方から教わる知識を身につけて…、ただ船と先輩の言いなりになりながらがむしゃらにやるのが精一杯でした。その時期はヨットそのものへの理解が薄く、自分自身何が理解できていないかが理解できていないことがつらいし、春合宿も強風続きでほぼ毎日出艇して精神的にも肉体的にもかなり疲弊し、楽しいという感情を忘れていたように思います。そんな心境下でコロナが直撃して完全に活動ができない状態になり、正直そこで自分の中のヨットに対する熱意が一度途絶えてしまいました。今後コロナがどういう状況になるのかもわからず、このまま辞めてしまおうかと思ったこともありました。でもそんな中でも辞めずに続けられたのは同期の存在が大きかったと思います。普段はしょーもない会話しかしないけど、苦しい状況とか思いを分かり合える存在は大事ですね。

 

三年生になってからは一学年上の上田先輩(通称上健さん)と乗らせてもらえるようになり、レグやらタクティクスやらを自分に任せていただき、考えながらヨットに乗る時間が格段に増えました。どうすれば勝てるのか、をひたすら考えながらセーリングするのがただただ楽しかったです。自分で考えながら乗っているから負けた時はとことん悔しいし、だからこそより良いレグをひいて勝ちたいと思い、どんどんヨットに気持ちがのめり込んでいきました。上健さんのクルーとして一番艇に乗せてもらい、部内の誰にも負けちゃいけないと勝手に責任を感じて闘争心ばかりが先だって空回りしたことも多々ありました。特に小坂さんの船には常にライバル意識を燃やしていたなぁ。(笑)

 

最終学年からはスキッパーに転向し、それからはクルーあがりでもやれるんだぞっていうのを証明したくて、今度は同期の竹中や八重樫に闘争心を向けて練習していました。その熱意がクルーに向いてしまい、二年生の動作やヒールに対してきつく言って後輩が乗りづらいような状況をつくってしまうこともありました。自分の悪いところです。そんな自分とも最後の半年間一緒に乗ってくれた玉川には心からお礼を言いたいです。中四国インカレで結果では竹中の船には勝てなかったけど、4レース目で一緒に一位の景色を見れたことがこの一年間で一番嬉しかったです。72代からはスキッパーとして、先輩二人を追い越す勢いで頑張ってください。

 

最後の全日本インカレは、全国の壁を見せつけられ、自分の実力を痛感させられました。

自分で考えられること、やれることを出し切っても一度も上位を走ることができず、ただ悔しいです。後輩達には船から、支援艇から、陸からみえた景色を糧にして来年にぶつけてほしいと思います。

 

このまま終わるとただ自分の思い出話を書き連ねたままで終わってしまうので、最後に同期と後輩に向けて言葉を残して終わろうと思います。

 

同期に向けて

先ずは4年間お疲れ様でした。八重樫以外は俺と同じくインカレが終わった直後から卒論に追われてヒーヒー言ってる最中だと思います。因幡は卒業できるようにしっかりと単位を取りましょう。

大学生活の4年間、別にヨットじゃなくても他に楽しいことはいくらでもあったけど、愚痴をこぼしながらでもなんやかんやで最後まで一緒にやり通せたことを誇りに思います。正直同期の存在がなかったら絶対にここまでくることはできなかったと思います。ありがとう。これからは後輩たちの番なんでこれまで先輩方から受けた恩を後輩たちに少しずつ返していきましょう

 

後輩に向けて

71代では目標を達成できませんでしたが、次の代では必ずやってくれると信じています。

大きなことに目を向けすぎず、目の前の小さな課題を少しずつ潰していけば自分が思う以上に成長していると思います。頑張ってください。応援しています。

明日は主将の因幡をもって最後の引退ブログとなります。きっといい文章を書いてくれると思います。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

 


広島大学体育会ヨット部

観音マリーナ

広島県広島市西区観音新町4丁目2374-86