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個人選手権3日目

 お世話になっております。スナイプ4年クルーの神下です。今日は全日本個人戦の最終日でした。まずは最終結果からです。
[スナイプ級]全54艇中
31623 竹中/西側 37位 23-9-34-45-41-26-32-BFD
31305 山本/神下 36位 38-8-19-34-38-43-30-BFD
[470級]全54艇中
4675 比嘉/西半 31位 40-32-26-19-BFD-27-9-18
4811 河野/藤田 36位 39-31-29-30-33-39-40-31
4481 高坂/因幡 37位 41-31-33-34-34-22-37-36
4523 岡崎/森保 38位 35-37-35-31-BFD-35-35-33

 今日は1レースのみの実施となったのですが、せっかくなので自艇の全体の振り返りをしていきたいと思います。
 1目は南西の微風で、上側からスタートして右海面を使いました。下が低く良いスタートをきれたのもあり、中盤まではシングルで走れたのですが、左に風が振れたのに対し寄せるのが遅れ、1上回航時には10番ほど順位を落としてしまいました。この後のレースもアプローチは良くなくて、今回の反省点の1つ目はポートアプローチを見据えたレグ残り3分の1の返すタイミングでした。その後、ランでも残り3分の1で角度悪い場面を走ってしまい30番位に落ち、2上でロングを伸ばせずまたまた順位を落とし、風も雨雲の影響からかなり振れ、突風も吹き、順位を上げたかったもののほぼランチャーを使えない角度がリーチングから最後の流し込みまで続くという反省の多いレースでした。
 2レース目は雷雨のおそれから一度着艇してまたすぐ出るという変則的な展開で、風は7m、角度は60°とこれまた違った海面でしたが、自分たちは体重だけはあったのでバキバキに起こして上スタでスターボロングをひたすら伸ばすという一気にシンプルな展開で行くと1上は2位でした(623は3位)。ランもロングで一本で、2上は似たようなレグを引いたら、まだ2上は3位だったのです。このときの成功体験、つまりリフトを走っているときにややヘダーが入ってもトータルではまだリフトだから伸ばしても良いというのは実感しましたが、後にロングじゃないくらい端に行ったときのヘダーへの反応を鈍らせることにもなってしまい、自分の浅さが出てしまいました。結局このレースはリーチングとランで私大にちょっと抜かれてしまい8位フィニッシュでした。スキッパーの山本曰く、「俺の実力不足、申し訳ない」と言っていましたが、クローズはどこよりも速いときもあったので自信を持って欲しいです。でも微風とフリーはまだまだ伸びるで。
 3レース目はまだ風が右に振り100°設定でのスタートでしたが、上が高いので上からスタートしました。その時上下に早稲田サンドイッチをくらい、第2線でのスタートでしたが、右に始め下し目でフレッシュ取ってから一生セーリングに集中してたら左に風が振れてしまってまたもや寄せるのが遅れて30番くらいで1上を回航しました。ランは特に動きはなく、次の上りで早めに右に返してリフトを走って、端に出してから振れが戻ってまたもやリフトを走り、20番弱で回航し、そのままフィニッシュといった感じでした。最後の3マークでスピードが付きすぎて大回りしてしまいインを付かれたのは反省です。この時までは良かった…。
 2日目となり4レース目、風は170°で3〜4mくらいでした。実は初めに100°設定だったのですが、風が落ちたのと右に振れすぎて一度ノーレースになったのですが、その時のスタートはピン上を狙いすぎて追い出される終わったスタートを切っていたので救われました。風が落ちたらやっぱ有利サイドの方ラインの近くにいるべきやと思いました。結局、11時過ぎくらいに海面が定まって、今レースはスタートは下のルームを作り切れず20位くらいでのスタートになりました。出た位置がラインの真ん中だったのが今回の良くないとこでした。一応左の海面を意識していたのですが、安定していない風なので返せる上側が良いという逃げのスタート位置取りになってしまったのです。その結果左海面を使いきれずあまり順位変わらずに1下まで走りました。
左端は上マーク前でポートアプローチ中に猛烈リフト受けてました。そのせいか2上は左にマークチェンジになったので、左を使ったらポートアプローチ中に逆にヘダーしました。結局最後までこの振動の周期がつかめませんでした。そこで30中盤まで順位を落とし、そのままフィニッシュでした。もっと素直にロングを右でロングを走るべきでした。
 5レース目はチェンジマークに沿って、155°設定で風速はあまり変わらずでした。上側で下よりバウを出せていいスタートだったんですが、下の船が返して自艇のスターンを通っていく展開で、よしよしと思ってたら風が右に振れていって死にました。あとはヘダーのポートアプローチで止めを刺されて1上45位回航でした。その
後またもやチェンジマークで5°くらい左になって、絶望しながらもロングを走ったら40番代は回避できました。2上の風はイーブンくらいでしたね。1上でその風吹かんかいって感じです。
 6レース目。来ました。一番の地獄。まあ最終日のBFDはスタートの攻防の結果争った艇大体出た別の地獄でしたが。今レースの設定は5レース目とほぼ変わらずで、先程の経験から右に行ってみようってことで、藁にもすがる想いで上側でスタートしました。ならやや左に振れました。悉く外してもうわからんかったです。なら1下途中から右に振れました。さっきの周期とは違う印象だったのでまあしょうがなかったです。このとき、やや風は落ちて波は残っていたのですが、うまく上り角を作れず、前に離されてしまいました。結局うまく挽回できず、後方でフィニッシュ。今んとこ大概裏目に出てます。
 7レース目、終わりよければすべてよし理論から意気込んだ今レースの設定は150°で風速は5mほど。なんとか振れに付いていくぞってことで上側の真ん中よりでスタート。スタートの瞬間の順位は良いものの、加速がやや足りず置いていかれそうになるが振れで返して右寄りを走って20中盤で1上を回航。ランはスターボを伸ばして2上も右を使っていると、中盤に左に振れたことで結局そんなに順位は変わらず。そのまま30番でフィニッシュ。どのレースでも言えることですが、リーチングは抜かれることはあっても抜くことが出来なかった。まだまだ詰められると思った。2日目は結局叩きまくって終了。最終日は1レースのみ。予報は2日目とあんま変わらなかったので、たまに右に触れつつ左にシフトすんのかなーとか思っていた。このときまでは…。
 最終日。8レース目。設定は160°。風速は5m。早めに上側につけて微速前進中に下をカバーしきれずに入られてしまい、少し下の方につけ直しました。この突き上げとつけ直しで速度を殺しきれずに1秒前にラインを切ってしまいました。最後はウェイティングの実力不足でした。それまでスタートだけは良かったのですが、ハンドリングの重要性を再三聞かされていたのにBFD。やるせなかったです。結局17艇がBFDという波乱でした。
 総括としては、ライン感は悪くないが加速がイマイチ、そこそこ風があったらクローズも全然戦える、フリーは速度の持続時間が足りない、より逆海面の端に注意するといったとこでしょうか。やはり大きい海面でのビッグフリートは課題が点数として大きく出るのでこの経験はかなり貴重でまだまだ成長できると感じました。特にシングルの経験は前を走る景色を見せてくれたので良かったです。全日本団体戦ではもっと前を安定して走りたいです。そのために中インをしっかり完全優勝していきたいと思います。
 今回こうした遠征を行うことが出来たのは、ひとえに現役部員やたくさんのOBさん、関係者さんたちに支えられたからだと思います。感謝してもしきれませんが、あと残りの日数を71代として走りきりたいと思います。ここまで読んでくださりありがとうございました。
 余談ですが、卒論関係が非常にヤバいです。大学生活一番危険を感じています。未来の自分に託すのはやめましょう。なぜならその自分は未来の自分に託すほど無責任なのですから。

広島大学体育会ヨット部

観音マリーナ

広島県広島市西区観音新町4丁目2374-86