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第70代引退挨拶⑤ 高田愛梨

いつもお世話になっております。平成30年度入学第70470チーフをさせて頂いていた高田愛梨です。引退ブログを書かせて頂きます。


4年間を振り返ると長いようであっという間のヨット部生活でした。特に後半の3、4年生は1、2年生よりさらに密度の高い充実したヨット生活をおくれていたと思います。

入部から引退まで私は1度も部活を辞めたいと考えたことはありませんでした。そう思えたのは辛い時も逃げ出したくなる時も傍で私と同じようにもがきながら頑張っている仲間の姿を見て何度も奮い立つことができたからです。

幹部として全日本インカレ総合10位を目指していこうと試行錯誤した4年生はヨット部生活で1番悩んだ時期でした。470のチーフという責任あるポジションを任されたことでより真剣にチームが強くなるためにはどうしたら良いかを常に考える毎日で、正解が分からず本当にこれで良いのかなと思うことばかりでした。

私の性格上悩んでしまうと1人で考え込み黙り込んでしまい、視野が狭くなりネガティブ思考になってしまいます。そういう時に私を正しい方向に導き直してくれたのがヨット部の仲間でした。

勢いと感情で動く私とは違い、470クルーのりほちゃんはいつも安定して陸でも海でも冷静な判断をしてくれます。りほちゃんの通常運転を見ると私の気持ちも落ち着きを取り戻していました。

470スキッパーの藤原はヨット経験者で私の良き相談相手になってくれました。ヨットで悩んでる時はとりあえず話してみて自分にはない考え方を得ることができたりと頼りがいのある相方でした。

ヨット部全員にお礼とメッセージ書きたいところですが、今回は割愛させて頂きます。またの機会にしっかり伝えたいと思います。


ここからは私が後輩たちに伝えたい事を書きたいと思います。

まず初めに、みんなにはヨットは楽しんで乗って貰いたいという事です。遊びで気楽にという意味とは少し違います。

私がヨットに乗っていて良かったと思える瞬間はレースで真剣に勝負をしながらもその緊張感だったりスリルを楽しみながらワクワクした気持ちで走って皆より前でトップフォーンを鳴らしてゴールできた時です。この時の感情というのはそれを達成できた人にしか感じられない快感で、皆にはそれをぜひ感じてもらいたいです。

次に伝えたい事は、やはりヨットレースをするからには誰にも負けたくないという意識を常に持つ事です。人によってモチベーションは違うし表に出す人出さない人、色々あります。やる気が出る時と出ない時の波もあります。たまには休みもあっていいと思いますが、私は常にライバル達は今この瞬間も絶えず努力している、こんなところでグズグシしていたら置いていかれてしまうと思い、日々奮闘していました。

そして最後に伝えられることは何事にも謙虚に感謝の気持ちを忘れずに行動することです。自分の行動は全て自分に返ってくるということをヨット部生活で何度も感じました。自分なりにヨットに真剣に向き合っていれば周りの人はそれを必ず見てくれていて、その取り組む姿勢を見て応援してくれます。自分が思っている以上に回りは気にかけてくれているし、困った時には手を差し伸べ助けてくれます。今の広大ヨット部が目標に向けて活動できているのもそういった大勢の応援してくださっている方々のサポートのおかげですが。私もこれからは広大ヨット部を支えるOBとして皆をサポートしていきます。練習にいつでも駆けつけるつもりで、現役に負けないくらいまだヨットは乗りたい盛りです。部活動は引退はしましたが、これからも私のヨット生活は続いていく予定です。


つい最近の話しで、私が大学4年間お世話になっているバイト先の居酒屋さんに広大ヨット部OBの方が来られた際にヨット部の話でとても盛り上がりました。その方はお年が70歳でヨット部にいたのはもう50年も前の話になるがヨット部生活の事は今でもしっかりと覚えていてやり甲斐があり楽しかった、だからこそ今も広大ヨット部をOBとしてサポートしてヨットを全力で取り組める環境を作ることに少しでも貢献し、現役部員には頑張って欲しいと仰っていました。改めて、私たちの活動が多くの人の支えの元に成り立っており良い環境の中で4年間ヨットに真剣に取り組むことができたことに感謝しかありません。

今まで広大ヨット部を支援してくださってきた監督、コーチ、保護者、OBの皆様、関係者の皆様本当にありがとうございます。これからも応援よろしくお願い致します。


広島大学体育会ヨット部

観音マリーナ

広島県広島市西区観音新町4丁目2374-86