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第70代 引退挨拶⑦ 上田健司

引退挨拶⑦


こんにちは

70代主将の上田です。

この挨拶も、こうやってブログを書くのも最後になりました。20184月にこの部活に入ってあっという間に3年半が経ちました。かなり大変なことが多かった印象が強くなりましたが、なかなか濃密な3年半を過ごしました。

その中でも後半の2年間は特に印象に残っているので、その期間を中心に思い返してまいります。

2019年、第68代本学スナイプ級が数十年ぶりの6位入賞を間近で見た私は、すぐそこに迫っていた第69代とこれからの自分の活躍に不安と期待とが入り混じった気持ちで3年目を迎えました。しかし春合宿が終わろうとしていた20203月末、新型コロナウイルスの流行により部活動が停止してしまいました。それから活動再開と停止を幾度か繰り返し、なんとか中国インカレは開催されて全日本インカレに出場することができました。初めての70艇近くが入り混じるレースを経験した時、スタートをはじめセーリングやレグの引き方、レース全体を通しての安定性が全国のレベルから遠いものだと痛感し、次の代では今度こそという気持ちで第70代を迎えました。主将とスナイプチーフを兼任し、かなり大変な時期もあり気持ちが潰れそうになったこともありましたが、その一方で確かなセーリング技術の向上を実感していました。これまで積み重ねたことや経験したことが自分の感覚と明確に結びつき、今自分が為すべきこと、課題として乗り越えねばならないことの具体的な輪郭を、毎回の練習で掴むことができました。それから再び数回の活動停止を経て、中国インカレを迎え、両クラスの出場には至りませんでしたが、再び全日本インカレに出場しました。しかし去年よりも個人的には順位をあげたものの、チームとしては成績を上げることができませんでした。

主将としてスナイプチーフとして、人間的に至らないことが多く様々な迷惑を多くの人たちにかけてしまいましたが、それと同時に自分がどういう人間か、どのような人間が立派なのか、どのようにことを進めていけばいいのかということを強烈に自覚させられました。

これからは、このヨット部で過ごして得た経験を十分に活かせるような人生を送ってまいります。これから活躍していかれる後輩のみなさんにも、これまでの代の良かったこと、悪かったことを明確にし、これからどのように過ごすのか具体的にしてこれから充実したヨット部生活を過ごしていただきたいです。

今までお世話になった全ての方々、ハーバーの方々やOBさん方、両親や遠くから応援していただいた全ての皆様に心より感謝を申し上げます。ありがとうございました。


広島大学体育会ヨット部

観音マリーナ

広島県広島市西区観音新町4丁目2374-86