第70代 引退挨拶② 小坂駿斗

いつもお世話になっております。

平成30年度入学の小坂です。とうとうこの引退ブログを書く時がやってきました。書きたい事は多くありますがなるべく要点を絞って文章を書いていこうと思います。

このヨット部生活を振り返ってみると、4年間の時間のうち70代として過ごした最後の一年が、直近だからということもあると思いますが密度が濃く自分が大きく成長できたと実感できる年になったと思います。

僕は70代ヨット部では中国水域学連委員長として学連の運営を担当していました。

コロナの影響でオンライン会議が普及し学連会議は全てZOOMでの開催になりましたが、ただでさえ関わりが学連でしかない顔も見たことがない他大の学連の委員の方と会議するというのは今までの人生経験の中でも無かったので(就活とかしてる人からしたら当たり前なのかもしれませんが)最初はかなり苦戦しました。しかし仕事をこなしていくうちに学連を通して知り合いが増え顔馴染みになった委員の皆さんとハーバー等で話すようになってからはやってて良かったなと思えるようになってきました。

また、この仕事を通じて社会人の組織運営の一端を間近で見ることができたのも良かった点としてありました。全日本学連の会議では大人達が議論を繰り広げ内容を深めていく様子を見て僕達が定期的にやっていた70代の幹部会議とは質が違うなと思ったのを強く覚えています。中国水域委員長として全日本に会計報告をしたり、全日本470協会に現状の活動状況を報告したり等委員長の仕事を通じてやったことは今後の人生でも生かせる場がある経験だったと思います。

また、僕は広大の学連として中インの運営のお手伝いをしました。１つの大会を成立させるために把握しきれないレベルの人達が動いていて自分達がレースできる環境を作ってくださっていました。中インのレース運営をするにあたりお力添えをしてくださったすべての方にこの場を借りてお礼申し上げます。

僕個人としては、緊急事態宣言の影響で日程が変更になり、広大の委員として運営関係で動く仕事と委員長として他大学の方からの質問に答えるのが一度に集中した時にパンク寸前になり逃げ出したくなったのを覚えています。評議員のお二人の力を借りてそれを乗り切りなんとか大会を成立させることができた中イン二日目の終わりごろは、正直結果云々よりも学連の大仕事が終わったという安堵感がほぼ全てでした。来年以降は自分もこの経験を生かし現役のために大会運営で自分のスキルを生かしていけたらなと思っています。

人とのつながりができた事、自分を成長させてくれた事等を総合するとこの役職をする経験ができたのはヨット部に入って得た財産の１つだったと思います。

さて、次はヨットの話をします。

僕がヨット部に入ったのは今思い返しても動機がよくわかりません。ただ勧誘されてなんとなく面白そうで入ったという感じです。ヨット部生活は苦しいことばかりで、艇庫での生活は本当に嫌なイメージしか残らないくらいしんどかったです。何度も辞めたくなりその度に優柔不断さで乗り切るというなんとも意思の弱い続け方をして来ました。環境的な要因で辞めたくなるだけならいいですがヨット部は毎年30人前後の集団になるので自覚がないだけで人がマイナスに影響することもあったと思います。しかし僕たちの乗っている船はシングルハンドではないので人との関わりなしに続けることはできないのでマイナスの影響以上にプラスの影響が大きくそのおかげで続けることができたのだろうなと思います。

僕は、以前のブログでとある漫画のチームワーク論の話をしました。チームワークとは"みんなで力を合わせていい結果をだす"のではなくあくまでも"自分が"チームを勝たせるという意識が大切であるというものです。レースの際は僕はこの意識を持って望んでいました。中イン、全日と戦っていくなかでこの意識は持っていたものの結果がでなかったというのがヨット部生活での一番の悔いになっています。現役のみんなには貪欲に結果にこだわって、たとえチームレースであっても1位を取る意識を持って結果に結びつけてほしいなと思っています。

最後に、土屋監督や盛谷さん、大嶋さん前田さん佐藤さん等、僕のヨット部生活において関わりを持ち上達の手助けをしてくださったすべての皆様に感謝を申し上げます。

そしてこれを読んでいるのかはわからないですがいつも支援をしてくれている僕の家族にも感謝をのべたいです。僕らの代は雨天、コロナと一度もファミリーデーでヨットに乗せてあげることができませんでした。今でもこれは心残りであるので機会を作ることができたらいつか乗せてあげたいなと思います。

拙い文章ですが最後まで読んでいただきありがとうございました。これからも広島大学ヨット部へのご支援よろしくお願い致します。